-"ADD/DEL TEXT-DB for DS-110 v0.4" Copyright (C) 1997 A.Yasui(wiz.)

最初に断っておきますが、
このプログラムは試作版であり、動作について作者は一切の保証をしません。


●このプログラムについて
機能１ DataScopeのファイルをテキストデータベースに登録または削除します。
機能２ DataScopeのファイルを別の名前でコピーすることができます。

DataScopeのファイル管理は、内部的にはDOSと同様なファイルシステムで実現されて
いますが、内蔵標準アプリケーションやPC側のDataScope Stationではファイルを
データベースによって管理しています。このため、次のような欠点があります。

・データベースに登録されていないファイルをDataScope Stationや、内蔵標準
アプリケーションで扱うことができない。例えば
  ・オーナー情報（OWNERINF.INF）のように「隠された」ファイル
  ・ユーザーアプリケーションがFileCreate/FlashCreate APIで作成したファイル
  ・何らかのトラブルでデータベースが破損した場合
など。

・画像やDSLOAD対応アプリケーション等のバイナリファイルもすべてテキスト
  ファイルとしてデータベースに登録しなけば転送できないので、内蔵エディタや
  テキストビューア等のファイル選択一覧に表示されるため鬱陶しい。

というわけで、このプログラムでは必要に応じて「ファイル」を「テキストデータ
ベース」へ登録したり削除する機能を提供します。また「データベースに登録されて
いないファイル」を削除することもできます。（いわゆるゾンビーファイルの駆除）

※現在まで発表されている多くのユーザー作成アプリでは、データベースに登録
されていなくても問題なく扱えるようです（AppLoader、BMPviewer、FileViewer等）

また、このプログラムではファイルを別の名前で保存することが可能です。（ただし
複写先はEEPROMのみ。）これにより、例えば標準で入っているログインスクリプト等を
別の名前で保存し、修正して使うことができます。


●使用法について
起動すると、ファイル名、サイズ、テキストデータベースのレコード番号の順に
ファイルの一覧を表示します。ファイルがデータベースに登録されているかどうかは、
レコード番号の有無と下線の有無で示しています。
ファイル名の左に「*」が示されているものはSRAM上のファイル、それ以外はEEPROM上
のファイルです。

具体的な操作は次の通り。試作版ですので、ヘルプやメニュー等は省略されています。

(1) 矢印キー（↑↓←→）を押す：
  ファイルを選択します。

(2) データベースに未登録のファイル（下線なし）を選んで「挿入」キーを押す：
  選択したファイルをデータベースへ登録します。
  タイトルの入力画面になりますので、入力して「OK」を押すと登録されます。
  タイトルは36文字まで有効です。
  タイトルを入力せずにそのまま「OK」を押すと、ファイル名を使用します。
  ※すでにデータベースに登録されているファイル（下線表示のファイル）では、
    この操作は無視されます。

(3) データベースに登録済のファイル（下線表示）を選んで「削除」キーを押す：
  選択したファイルをデータベースから削除します。
  上記(2)の操作をもう１度繰返せば復活します。

(4) データベースに未登録のファイル（下線なし）を選んで「削除」キーを押す：
  選択したファイルをファイルシステムから完全に削除します。

(5) 任意のファイルを選んで「BS/モデム」キーを押す：
  選択したファイルを別の名前でEEPROMに保存します。
  ファイル名の入力画面になりますので、入力して「OK」を押します。
  すでに存在するファイル名はエラーとなり、もう１度入力画面になります。
  この操作は「ファイル」として保存するだけですので、コピーしたファイルを
  エディタ等で扱うには、引続き上記(2)のデータベース登録操作を行います。
  ※ファイルの保存先はEEPROMだけです。SRAMへの保存には対応していません。


●使用例について
・画像・プログラムファイル等をデータベースから削除することによって、
  内蔵エディタ等でのデータ一覧選択画面を見やすくする
・ユーザーアプリケーションが作成したデータファイル・設定ファイル等をデータ
  ベースに登録し、PCへ転送する
・標準で登録されているスクリプトを別の名前で保存し、データベースへ登録すること
  によって、独自のスクリプトを作る。
・重要なファイルを別の名前で保存し、バックアップをとる。

といったところでしょうか。
頻繁にPC〜DataScope間で転送を行うファイルはデータベースに登録したままにして
おいたほうが無難でしょう。（DataScope Stationは同一ファイルに対し上書きせず、
エラーとしてしまうため。一旦削除してからでないとファイルを更新できません）


●インストール方法について
・DSLOADをお使いの場合：
パソコン側からＤＳステーションを起動し、データベース管理ユーティリティーを
呼び出し、「追加」ボタンを押します。「ファイルを開く」で、「ADDDELDB.DSX」を
指定します。テキストとして登録するとよいでしょう。

・DSLOADをお使いでない場合：
パソコン側からＤＳステーションを起動し、アプリケーションの登録ボタンを押し、
「ADDDELDB.S24」を選択します。すでに４つプログラムが登録されていたり、他の
プログラムやデータとメモリアドレス競合する場合は登録できません。
このアーカイブ中のADDDELDB.S24は、下記のアドレス設定で作成しています。
	プログラム$6B9000-$6BBE22、データ$41B800-$41CE11


●著作権、免責事項、その他
・このプログラムに関する一切の権利（著作権を含む）は、作者が保持しています。
・このプログラムの使用は自由に行なうことができます。
・改変および配布は、著作権表示を変更しない限り自由に行なうことができます。
・このプログラムは予告なく改訂される場合があります。
・このプログラムを使用の結果、データが失われたり、動作が不安定になったとしても
作者は責任を負わないものとします。
・動作に不具合があった場合、作者へ連絡をお願いします。ただし修正・改良を保証
するわけではありません。


●作者の連絡先
KGC00234@nifty.ne.jp
http://member.nifty.ne.jp/wiz/


●履歴
97-10-05 v0.4	ファイル削除機能はやっぱりないと不便と思って復活
		ファイル複写機能追加
97-09-28 v0.3	ファイル削除機能はちょっと危ないと思って削除
97-09-27 v0.2	ファイル数が一画面以下のとき正しく表示されない不具合を修正
97-09-26 v0.1	ユーザーインターフェースを追加して公開版とする
97-09-09 v0.0	Add/DelRecoed APIの機能検証のため試作